さくら日本語・日本文化普及キャラバンの案内

Ⅰ.目標

①日本語学習者の増加をめざす。

②高校生が日本語学習や日本文化に興味を持ってくれるよう、日本文化紹介および楽しい日本語レッスンを行う。

③日本語学習を身近に感じてもらうため、学生(日本語学習者)が日本語学習体験談を語る。

④高校卒業後の将来計画の参考にしてもらうため、各機関のパンフレットやチラシを配布する。

Ⅱ.実施の概要

【実施日】5月~6月の土曜日(午前中)

【実施対象校】10校(高校)

【実施時間】2時間程度

【実施形態】1チームが1校を訪問する。

【プロジェクトリーダー】王立プノンペン大学外国語学部日本語学科長 ロイ・レスミー

【チーム・メンバー】5名+α(お手伝い、見学)

【協力機関】RULE, CJL, CMU, CJCC, Nagasaki School

Ⅲ.実施内容

1.日本文化体験 45分 

  ①歌  ②折り紙  ③日本の高校生の生活紹介

2.日本語学習体験 30分 

3.日本語学習者の体験談 10分 担当:学生(卒業生、在校生)2名

  ①日本語を学ぶ動機 

  ②体験報告(日本語学習、日本人との交流、日本でのホームステイ体験、仕事)

4.お知らせ 5分 担当:チーム・リーダー

5.質疑応答 20分 

実施時間:9:0011:00

持参機器:CDプレイヤー、プロジェクター(高校にない場合)、コンピュータ、スピーカー

持参教材:新聞紙、折り紙、歌詞シート(ローマ字)

衣装:はっぴ


主催:王立プノンペン大学(RUPP)

共催:在カンボジア日本国大使館

2011年6月17日金曜日

チーム9Hun Sen Kampong Trolach高校(2011/06/11)

☆メンバー

1.チーム・リーダー スオス・チャンディナー(RUPP教師)

2.サブリーダー キム・ニピセット(RULE教師)

3.学生代表(発表者1) モン・ラッター(RUPP学生)

4.学生(発表者2) ルンセイ・ライミアリア(RULE学生)

5.日本人 鈴木るみ子(RULE教師) 

6.学生アシスタント(高校出身者) スレット・ペンハイ(RUPP学生)

7.その他 マイ・マティー(RULE学生)、キン・スレイニッチ(RULE学生)、ディット・ソピアック(RUPP学生)、ソー・ソパリカ(RUPP学生)、チュー・スロス(RUPP学生)、デイ・ワンダー(RUPP学生)、ロン・チャンナリー(RUPP学生)、石田英明(CJCC教師)

☆訪問高校

KompongChnang Hun Sen Kampong Trolach High School 

参加高校生数160

☆時間

出発時間: AM6:30 

高校到着時間:AM7:45

1.日本文化紹介

折り紙(かぶと、ツル)   

エリン(装飾携帯電話、あっちむいてホイ)

③日本紹介(地理・季節・日本の情報)

・折り紙では、かぶとは8割くらいの学生は作ることができ、頭にかぶって嬉しそうにしていた。ツルは難しいので半分くらいは作れなかったと思う。

・エリンの映像はクメール語での解説を聞きながら、ちゃんと見てくれていた。「変顔」の部分で皆笑っていた。

・日本文化の紹介は嬉しそうに聞いていた。日本についての興味を持ったようだ。

・ゲームや折り紙に興味を持っていた。

2.日本語練習

私は<名前>です。どうぞよろしく」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら

・さすがに若いだけあって習った言葉はその場ですぐリピートできた。

・教える挨拶言葉の数は、これ以上多いと覚えるのに大変なので、ちょうど良かったと思う。

・分かりやすく教えたので、皆積極的に取り組んでいた。日本人の先生が教える時、楽しそうにしていた。

3.日本語学習体験談

①モン・ラッターの発表

・日本語学科に入った動機 - 子どものときに日本のアニメが好きだった。

・日本語学習 - 大変だが、面白い。

・日本研修旅行 - 6週間のJENESYSプログラムで日本訪問。日本は高いビルが多い。日本料理はおいしい。秋葉原は電気製品がたくさんあって、面白い。

・将来、日本に留学したい。

・日本に興味があって、日本へ行きたいと思う人はRUPPに来てほしい。

②ルンセイ・ライミアリアの発表

・日本語を選択した理由

・王立法律経済大学で日本語を勉強するメリット

・コースでこれまで体験した日本文化に関する活動(茶道・浴衣など)

・在学中や卒業後に日本語を使うチャンス

・コースで勉強を続けた自分の意見

③日本語学習体験談に対する高校生の反応

・先輩の経験をもっと聞きたい。

・日本の奨学金についての話をもっと聞きたい。

・日本語を勉強するメリットについてもっと知りたい。

・日本文化体験の活動について興味を持った。

4.高校生/高校の先生からの質問とそれに対する答え

・日本語を学べる学校に入るにはどうしたらよいか。

・プログラムで日本研修やホームスティに参加するにはどうしたらよいか。(それは自費なのか)

・日本についての一般的な知識に関するテストがあるか。

・セミナーの主な目的は何か。(←セミナー冒頭に説明済み)

5.全体的に良かった点、効果があったと思われる点

・全体の流れや長さはちょうど良かったと思う。まず初めに、日本の紹介をし、次に折り紙やDVD映像を流して興味を持たせた。そのあとに実際に大学で日本語を学ぶ学生の話、留学経験談を話すことで、大学で日本語を勉強することの具体的なイメージができた高校生もいたと思う。まだそこまで考えられない者でも、日本という国を身近に感じることができ、少しでも日本の情報を知る良い機会になったのではないか。

・日本語、日本の奨学金、日本文化についての興味を持たせることができた。

・先輩の話を聞くことで、身近に感じることができた。

・日本語の挨拶を覚えるのが楽しそうだった。

・日本語教師間の連携がより一層取れるようになったし、地域の学生と交流できる良い機会となった。

6.反省点、問題点

・折り紙の枚数、新聞紙、アンケートの数が足りなかった。

・ツルを最後まで完成することができなかった学生の折り紙が、帰りに床に捨てられていた。たとえ上手く形にならなくても持ち帰るということを、その場で伝えたほうが良かったかもしれない。

・電源プラグの延長コードの種類について事前に確認しておくべき。(プロジェクター用)

・一つ一つのプログラムの時間が短い。

・アンケートにあまり真面目に答えていないので、もっと丁寧に書かせるように全員一緒にやると良い。

・校長先生に話の時間を伝えたほうが良かった。(長かった)

・朝学生が遅刻したため、時間通りに出発できなかった。

7.その他のコメント

・ボランティアの学生たちがよく頑張ってくれた。荷物運びや会場の設営、折り紙の補助など。彼らのおかげでイベントをしっかりと進行することができたので、感謝している。

・高校生は2時間ずっと床に座りっぱなしだったので、疲れたのではないか。立ったり、体を動かしたりする活動が少しはあれば良かったのかもしれない。

・高校生に日本について興味を持たせることができて良かった。

・今回のセミナー開催時期が、高校3年生が大学進路を選ぶ時期と重なり、少し遅かったかもしれない。

(高校3年生で、教育省に進路希望を出した学生のみ、国立入学試験を受けられる、615日に締め切りとの情報あり

チーム8Hun SenSaang高校(2011/06/11)

☆メンバー

1.チーム・リーダー  ロイ・レスミー(RUPP教師)

2.サブリーダー  クルーチ・ソピアリット(ながさきSCHOOL教師)

3.学生代表(発表者1、卒業生)チョン・ディナー(RUPPP卒業生、Dishells Cambodia勤務)

4.学生(発表者2) ライ・ティナー(ながさきSCHOOL学生)

5.日本人  芳賀正和(ながさきSCHOOL教師)

6.学生アシスタント レン・チャンティダー(RUPP学生)

7.その他  杉山純子(RUPP教師)、サム・ソヴォレック(ながさきSCHOOL学生)

☆訪問高校

Hun SenSaang High School

参加高校生数 70

☆時間

出発時間: AM7:00 

高校到着時間:AM8:15

1.日本文化紹介

①折り紙(かぶと、ツル)   

②歌(あしたはわたしのたんじょうび)

③エリン(装飾携帯電話、あっちむいてホイ)

・興味を示し、楽しんでいた。笑顔、笑いが絶えなかった。

・折り紙は、すでに折り方を知っている人も少なくなかった。そのため、教えるほうより先にでき上がっている人が何人も見られた一方で、なかなか折れない人もいた。

・歌は、時間が短かったためか、あまり覚えられず、元気よく歌うまでには至らなかった。

2.日本語練習

「私は<名前>です。どうぞよろしく」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」

・楽しんでいた。興味を持ってくれた。

・まあまあできた。

・終了後、実際の場面で、早速「ありがとう」、「さようなら」を使っている人もいた。

3.日本語学習体験談

①チョン・ディナーの発表

・日本語学習の動機

・学んだ日本語を生かして日本企業で働いていること

・日本研修旅行での体験

②ライ・ティナーの発表

・日本語学習の動機

・日本研修旅行での体験談、日本へ行ってから、習慣や考えが変わったこと。

③日本語学習体験談に対する高校生の反応

・日本語学習の様子、日本での体験談に大きな関心を示した。

・全体的に静かに聴いていた。メモを取りながら聴いている人も見られた。ときどき笑いもこぼれた。

4.高校生/高校の先生からの質問とそれに対する答え

・今まで全く日本語を勉強したことがない人が、これから勉強を始めるのは困難ではないか?

 → 一生懸命頑張ればできる。私(ディナー)も大学に入るまで勉強したことがなかった。

・日本語を勉強すると、どんな仕事ができるか。給料はどのくらいか。

 → 日本の会社やNGOで働ける。給料ははっきりわからないが、$250以上もらえる場合が多い。

・家でビジネスをやっているが、日本語を勉強したら、自分のビジネス関係で日本へ行くチャンスがあるか。→ あなたの日本語能力次第である。

6.反省点、問題点

・全体的に、特に問題なく、スムーズに進んだ。

・高校生は、みな、日本文化紹介、日本語練習、日本語学習体験談などに興味を示し、楽しんでいたようだった。

・終了後、はっぴを着て記念写真を撮る人が多く見られ、参加してよかったと思われたようである。

7.その他のコメント

・特に問題はなかったが、プレゼントがあれば、もっとよかったのではないか。

・学生からの質問が少なかった。時間が短かったか、あるいは、内容が期待していたものと違っていたのかもしれない。

2011年6月13日月曜日

チーム7Cham Bork High School高校(04.06.2011)

☆メンバー

1.チーム・リーダー:ハイ・タリー(RUPP教師)

2.サブリーダー:ヘン:ボレット(RUPP教師)

3.学生代表(高校出身者、発表者1):クリー・ラッタナ(RUPP1年生)

4.学生(発表者2):リー・アーンライ(RUPP4年生)

5.日本人:上田 孝憲(RUPP教師)

6.学生アシスタント(写真などのお手伝い):ポン・ソーニー(RUPP4年生)

7.その他の参加者:スレイペアック、ソパー、ピッチフイ、チャンラクスメイ、スレイロアット

(以上RUPP1年生)、ポー・リーメン(RUPP2年生)

☆訪問高校

Cham Bork High School (Kratie)

参加高校生数 107

☆時間

出発時間:6:00AM(ゲストハウス出発) 

高校到着時間:9:00AM

1.日本文化紹介

①折り紙(かぶと、ツル)   

②歌(あしたはわたしのたんじょうび)

③エリン(装飾携帯電話、あっちむいてホイ)

その他:すもうの練習風景ビデオ

・高校生の顔を見ると、日本の文化に興味を持ってくれたと感じた。特に新聞紙で「かぶと」を

折り終わったときは、できた喜びを顔いっぱいに表してかぶっていた。「つる」は途中から少し

難しいと感じた生徒もいたように感じた。「あっちむいてホイ」はうまくできた学生にはその面白さ

をわかってもらえた気がした。歌も興味を持ってくれたが、歌うのは少し難しかったと感じた生徒もいたようだ。すもうの練習風景は笑ってみていた。初めて見る生徒も多かったかもしれない。

2.日本語練習

「私は<名前>です。どうぞよろしく」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」

・日本語で自己紹介ができ、うれしそうな顔がみられた。

・日本語は簡単といった高校生がいた。 ・ほとんどの学生ががんばって先生の通りに読んだ。

・楽しみながら練習した。

3.日本語学習体験談

① クリー・ラッタナの発表

・日本語学科に入ったきっかけ。

・入学して何がもらえるか。(奨学金、留学のチャンス)

・日本語を身につけてからのいろいろな体験。

・日本語学科の制度

② リー・アーンライの発表

・日本語学科に入ったきっかけ。

・はじめて日本語を勉強した時と現在の日本語の能力。 

・日本でのホームステイ体験。

 ・アルバイト

 ・卒業してからの仕事

 ・日本の文化を紹介

 ・学科の研究室紹介

 ・サークル活動の説明

③日本語学習体験談に対する高校生の反応

・日本語を勉強したい。

・将来日本語を使って働きたい。

・日本語がこんなにやさしいとは思わなかった。勉強したい。

・日本へ留学すること。

・日本に興味がある。

4.高校生/高校の先生からの質問とそれに対する答え

・日本語学科では夕方クラスがあるか? - 今はない。

・入学のための奨学金があるか? - 入ってから、田舎の人と女性で優秀な人がもらえる。

・田舎の学生に奨学金をくれるか? - くれる。

・卒業してから仕事があるか? - ある。

・はじめて日本語を勉強するのは難しいか? - 難しくない。

1日に何時間ぐらい勉強しているか? - 4時間(授業時間)。

・日本語学科に入る方法? - クメール語の試験を受けて、合格したら入れる。

・日本語学科の学費? - 1年450ドル。

・勉強しながらアルバイトができるか? - できる。

・自分でアルバイトをさがす必要があるか? - さがせる。

・学校が案内してくれるのか? - 時々ある。

・留学のプログラムは? - 1年交換留学。ホームステイ・プログラム。

5.全体的に良かった点、効果があったと思われる点

・時間を大幅に過ぎたセミナーが終わった後、外で大勢の学生がいろいろな質問をしてくれた。

セミナー中に聞けなかった日本語関係の多くのことに、長い時間スタッフは丁寧に答えていた。

・高校生は日本語教育機関について情報を得た。

・高校生は日本語で仕事ができることがわかった。

・高校生は日本語学科に入るために何が必要なのかわかった。

・高校生にとって日本語学習はやさしく覚えやすかった。

・高校生にとっておりがみ(つるとかぶと)の折り方がわかってよかった。とくにかぶとはやさしくて楽しかった。

・日本の文化、日本語学習を100%の学生に伝えることはできなかったが大体わかってくれて

よかった。

・学生と先生が協力して仕事をした。

6.反省点、問題点

・ホテルを6時に出発して9時に学校についたがいろいろな準備に時間がかかり、セミナーを始めるのが920分になってしまった。(スライドを映す壁に白い紙でスクリーンを作ったり、数十メートル離れたところから延長コードをひいたり・・・)。

・おりがみの「つる」に予定より時間がかかった。別の折り方で折っている人がそのまま最後まで

その方法で折れるときはいいが、手が止まってしまっている場合日本式の方法に変えて説明するのに時間がかかった。大変だったが高校生はがんばってやってくれた。

・歌は長い間親しまれたもので、(カンボジア人にとって難しい)「つ」の音などが少なく、やさしいものをと思って選んだけど準備期間が短く意外と難しいと感じてしまった。「しあわせなら」が3回出てきて「わせ」の部分の高さが少しずつ上がっていくのが1日では変えられず自信不足になり声も小さくなっていたと思う。バスの中で長い時間練習したけど、学生は2週間ぐらい準備期間がほしかったと感じたようだ。

・セミナー時間が長かったので高校生に迷惑をかけた。もう少し開始時間を早くすればよかったという意見もあった。

7.その他のコメント

・学生からは8時から始めるといいというコメントがありました。

・準備、バスの中での練習、ホテルでの準備、練習など楽しくでき、全体としては楽しく意義のある

 キャラバンでした。不十分でしたが熱意は伝わったかなという感じです。

チーム6MeasSopheabaneav High School 高校(04.06.2011)

☆メンバー

1.チーム・リーダー:エアン・ソピアック(RUPP教師) 

2.サブリーダー:セアン・ニモール(CJCC教師)   

3.学生代表(発表者1):ハン・マカラー(RUPP4年生)

4.学生(発表者2):ウム・ソパナヴィー(CJCC事務所) 

5.日本人:杉山純子(RUPP教師)      

6.学生アシスタント(写真などのお手伝い):ホン・ワナック(当該高校卒業生、RUPP1年生)

7.その他のお手伝い:ウァットチイ・デェト、トム・ソビアップ、サエム・ニウ(以上RUPP1年生)

訪問高校

MeasSopheabaneav High School (Kampot)

参加高校生数 98人(12年生)

☆時間

出発時間: AM6:00 

高校到着時間:AM8:20

1.日本文化紹介

折り紙(かぶと…新聞紙(正方形に整形済)を使用、ツル)   

歌(あしたはわたしのたんじょうび…読み方の練習後、合唱)

エリン(携帯電話…適宜説明あり、あっちむいてホイ…日本人デモ→学生有志による体験)

・カブトは簡単に作れて、頭にかぶって喜んでいた。

・ツルは時間がかかった。

・あっちむいてホイを楽しんでいた。

2.日本語練習

私は<名前>です。どうぞよろしく」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら

・「ありがとう」、「さようなら」を早速使っていた。

・日本語に興味を持ったようだった。

・「どうぞよろしく」と「わたし」の「し」がうまく言えない。

3.日本語学習体験談

①ハン・マカラー(RUPP4年生)の発表

・日本語学習動機:アニメが好きだった。日本語に興味があった。日本に留学したいと思った。

・日本研修旅行体験:ホームステイや町の様子をスライドで紹介。ゴミを分別すること、交通規則を守ることなども紹介。

RUPPの奨学金制度。 

・日本語関連のアルバイト例:翻訳・日本語教師

・将来の仕事:日系企業、翻訳、日本語教師

・留学も可能

ウム・ソパナヴィー(CJCC事務所勤務)の発表

・日本語学習動機:日本が好き。仕事に役立つ。留学したい。

・私の仕事:CJCCで日本人と共に働いている。

・今年8月にWorld Youth Meetingに参加予定。日本の学生および他のアジア諸国の学生と協働でプレゼンテーションを行う。

日本語学習体験談に対する高校生の反応

・興味深そうに聞いていた。

・スライドを熱心に見ていた。

・日本に関心を持ったようだ。

4.高校生/高校の先生からの質問とそれに対する答え

RUPP日本語学科で奨学金をもらえるのは何人か。- 30

・大学は寮があるか。- ある。経済的に困っている学生のみ入居が可能。女子優先。

・大学にはコンピュータのクラスがあるか。- ある。

・大学で試験に落ちた時は再試験があるか。- ある。

・大学で就職のための支援はあるか。- ある。就職説明会を開く。

・どうしたら日本に留学できるか。- RUPP日本語学科では毎年3~4人が選ばれて、日本の大学に1年留学する。その他、短期留学もある。

・日本政府はカンボジアをどのように支援しているのか。- 教育面では国費留学生などの留学制度がある。また、カンボジアの発展のために橋や道を作る支援をしている。

5.全体的に良かった点、効果があったと思われる点

・学生がそろっていたので、予定より早く(8:30am)開始できた。

・教室は縫製室だが、きれいで、大きさも充分だった。

・学生はみんな行儀がよく、素直だった。

・質問が具体的で、日本語学習に興味を持った様子だった。

・覚えた日本語を早速使っていた。

・参加したRUPPの学生にとってもよい体験になった。

6.反省点

RUPP日本語学科のパンフレットが1部しかなかった。(他の機関は10部)

・時間が長くなりすぎて、学生が少し疲れた様子だった。

・時間が長すぎて、カメラのバッテリーが途中で切れた。

・新聞紙でカブトを折ったあと、手が黒く汚れる。その手で、電子機器などを触るのはよくないので、ウェット・ティッシュを持参した。

7.その他

・学校の敷地内で牛を飼っているのが面白い。校庭は牛の糞だらけである。

・ワナックさんの実家でお昼をごちそうになり、歓待していただき、感謝している。食材は自給自足で作っているものであり、野菜も果物も新鮮だった。庭にはのんびりした牛と立派な鶏がいて、その向こうにはのどかな田園風景が広がっている。昔の日本の田舎にも似ていて、懐かしい感じがした。

チーム5Tang Krasaing High school高校(04.06.2011)

☆メンバー

1.チーム・リーダー チャン・チャンダラー(RUPP教師)

2.サブリーダー   リム・コックへ―ン(CJL教師)

3.学生代表(発表者1) チェス・チュンリアング(CAMBODIAN PUBLIC BANK

4.学生(発表者2) プン・ソケッチ(RUPP3年生)

5.日本人      上田友美子(ニョニュム)

6.学生アシスタント(写真などのお手伝い)リウ・シウロン(当該高校出身者、RUPP1年生)

7.その他 レ・スメイ、リン・ダー、ロン・コンティア(以上RUPP1年生)

訪問高校

Tang Krasaing High school (Kompong Thom)

参加高校生数90

☆時間

出発時間: AM6:15 

高校到着時間:AM9:15

キャラバン実施内容

1.日本文化紹介

折り紙(かぶと…新聞紙(正方形に整形済)を使用、ツル)   

歌(あしたはわたしのたんじょうび…読み方の練習後、合唱)

エリン(携帯電話…適宜説明あり、あっちむいてホイ…日本人デモ→学生有志による体験)

・あっちむいてホイは、カンボジアでは見たことがないゲームなので、みんなおもしろがっていた(特にビデオの中で外国人があっちむいてホイをやっている様子がうけていた)。

・折り紙は楽しんでくれたが、ツルを折るのは難しそうだった。

・携帯電話のビデオの中で、ストラップをたくさん付けている場面、変顔の場面、お風呂に携帯電話を持ち込む場面がうけていた。

2.日本語練習

私は<名前>です。どうぞよろしく」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら

・教える前から、「ありがとう」と「こんにちは」という言葉を知っている学生がいて、こちらが驚いた。

・少し教えただけで、すぐにみんな上手に言えていたが、「どうぞよろしく」「わたし私は<名前>です」という文は、少し長いためか言いにくそうにしている子もいた。

3.日本語学習体験談

① チェス・チュンリアングの発表

・日本での研修(RUPP3年時・6週間・埼玉にて)の話・・・研修の内容のほかにも、最後の5日間を使って西日本を旅行した話もした。

・日本語を勉強したら、何ができるようになるか・・・日本語を使う仕事(NGO、日本企業など)に就きやすくなる。

② プン・ソケッチの発表

・日本語の勉強を通じて得たこと・・・視野が広がった、自信がついた、物事を考える力がついた。

・今は3年間日本語を勉強してたくさん話せるようになったけれど、1年生のときは、たとえ少しずつでも毎日話せる言葉が増えていくことが嬉しかった。

・日本での研修(RUPP3年時・6週間・大阪にて)の話・・・

本での勉強も役に立つが、日本で実際に体験してみると、より印象に残るものだと思った。

一人で電車に乗れるようになったりして、より自信が深まった。

日本文化への理解がより高まった。

帰国後にも役立つような勉強方法を教えてもらえた。

・チャンスがあったら、また日本に行ってもっといろんなことを吸収したい。日本のことをたくさん知ることで、カンボジアも日本のように発展できるのではないかと思う。

日本語学習体験談に対する高校生の反応

・集中して落ち着いて聞いていた。

・西日本旅行の話の際に見せた、日本の風景写真にとても興味を持っていた。たとえば、新幹線、金閣寺、厳島神社など。

4.高校生/高校の先生からの質問とそれに対する答え

RUPPの入学試験はどのような内容? →クメール語でのインタビューの試験。

RUPPの中で値段が安いコースは? →わからない。

・初めは日本語がわからない状態なのに、どうやって日本語を勉強するの?

  →初めは「あいうえお」の基礎から丁寧に教えるから大丈夫。

RUPPで日本語を勉強すれば、誰でも日本へ研修に行けるのか?

  →誰でもではない。日本語能力試験に合格して、それに対する日本からの証明書をちゃんと持っている人。かつ成績優秀者。

5.全体的に良かった点、効果があったと思われる点

・質問もたくさん出たので、日本や日本語に興味を持ってくれたのではないか。

・「来年もこういう授業がほしい」「日本の生活や文化がもっと知りたい」「もっと時間があればよかったのに」「また参加したい」などの前向きな意見がアンケートでは見られた。

6.反省点

・事前に校長先生に生徒用の机も用意しておいてほしいと伝えていたけれど、集まってくれた生徒が90人もいたためか机は用意されておらず、折り紙が少し折りにくそうだった。

・チーム・メンバーの中に折り紙を折れない人がいたため、きちんと生徒に教えられずにいた。

・折り紙を折るとき、メンバーは前にいることが多かったので、もっと積極的に散らばって生徒に教えるべきだった。

・今日のための準備や練習の時間が足りないと感じた。

・学校側に電気の通っている部屋が一つしかなかった。

7.その他

・来年はもっと練習のための時間がほしい。

チーム4 Hun SenPhnom Srouch High school高校(04.06.2011)

☆メンバー

1.チーム・リーダー  ウン・テワンダ(RUPP教師)

2.サブリーダー   キム・ニピセット(RULE教師)

3.学生代表(高校出身者)オク・ソッケン(RUPP学生)

4.学生(発表者1) コン・モリッカー(RUPP学生)

5.卒業生(発表者2) ワン・オダー(RUPP卒業生、日本語教師)

6.日本人  杉山晶子(RUPP留学生) 

7.その他(写真などのお手伝い) ソイ・ソックダラ、チョン・コンティア(以上RUPP学生)、石田英明(CJCC教師)

☆訪問高校

Hun SenPhnom Srouch High school(KompongSpeu) 

参加高校生数 74

☆時間

出発時間: AM6:35 

高校到着時間:AM8:00

1.日本文化紹介

折り紙(かぶと、ツル)   

歌(あしたはわたしのたんじょうび)

エリン(装飾携帯電話、あっちむいてホイ)

・高校生はみんな楽しんでいて、興味を持ってくれた。ボランティアで学生4人が前に出て歌ってくれた。少し早い曲なので、まだ日本語を学習していない学生には難しそうだったが、皆それぞれ一生懸命歌ってくれた。

・折り紙で、かぶとはみんな頭にかぶって楽しそうにしてくれた。折り方も割と簡単なので、そんなに時間もかからずスムーズに出来た。かぶとをかぶって家に帰る学生もいた。

・ツルはやはり少し難しく、手こずる学生が多かったため結構時間がかかったが、完成したときにみんな嬉しそうだった。

・エリンの高校生の生活紹介も反応が良く、みんな日本の高校生に生活に興味を示していた。

・あっち向いてホイもボランティアで学生に前に出てやってもらった。「できない」と照れていたものの、なんとかゲームになっていたし、周りのみんなもとても盛り上がった。

2.日本語練習

私は<名前>です。どうぞよろしく」「こんにちは」「ありがとう」「さようなら

・楽しんでいたし、興味を持ってくれた。

・何人かの学生に発表してもらったが、みんな上手に話してくれた。また、終わったときに早速「ありがとう」や「さようなら」と私たちに声をかけてくれて、応用して使ってくれた。

・最初学生に日本語の挨拶、何か知っているか聞いたところ、みんな知らないと答えたが、「こんにちは」を教えた際に、「あぁ、聞いたことある!」と答える学生もいた。また「ありがとう」は知っている学生がいた。

3.日本語学習体験談

①ワン・オダーの発表

 ・日本語学科でどのように勉強したか。(宿題がある、時間を守る)

 ・仕事について。工場で通訳者として日本人と一緒に働いた経験。(良い経験が出来て、給料ももらい、様々な日本の文化も学べる)

 ・日本へ見学に行ったこと。京都大学で日本語の教え方の講義を受けた。

②コン・モリッカーの発表

 ・どうやって日本語を勉強するか。

・日本語学科のルールをよく守って先生や日本人と積極的に日本語で話すべきである。

・どうして日本語を勉強することにしたか。

・奨学金だけでなく、お金を払えば日本語を勉強できる。

③日本語学習体験談に対する高校生の反応

 みんな2人の話に興味を持ってくれて、真剣に話を聞いてくれた。日本語は難しいけれど、面白いと思ってくれたようだった。高校生に「みんな日本へ行ってみたいか?」と質問したところ、みんなぜひ行きたいと手をあげてくれた。もっと日本について知りたいと思ってくれたようだった。

4.高校生/高校の先生からの質問とそれに対する答え

○全然日本語を知らないのですが、どうやって大学で日本語を勉強するのでしょうか。

→日本語学科だったらゼロから教えるので、大丈夫です。

○もし奨学金をもらわなかったら(私費の場合)、1年間いくらですか。

IFLなら450ドル。RULEなら1年間80ドル。でも、かならず王立法律経済大学の学生でなければならない。

○どうやって奨学金をもらって日本語学科に入れるでしょうか。

→①筆記試験で合格して、その後インタビュー試験。試験の内容はすべて一般教養。

○プノンペンに行ったら、どこに泊まればいいですか(寮がありますか)

→①自分で探さなければならない。②IFL近くに寮がある。詳しくわからないが、申し込まなければならない。恐らく普通に家を借りるよりも安いだろう。

○日本語学科なら、1年間450ドルというのは2年生3年生になって変わるか?

→変わらない。ずっと年間450ドルです。

○どうやって日本語の優秀な学生になれますか。

→キーワードは「がんばる」。奨学金のことや、日本留学などを目標にしてがんばる。友達をライバルにしてがんばる。

○どうやって日本語学習が成功することができますか。

→がんばる。(上と一緒)。

5.全体的に良かった点、効果があったと思われる点

 学校に到着したのが8:00で学生も早くから集まってくれていたので、スタート時間を早めることが出来た。(8:30スタート)なので、折り紙のツルなど時間のかかるものも余裕をもってゆっくり出来、11:00に全体も終了し、ちょうど良かった。折り紙の鶴で前で折り方を見せる際に、折り紙では小さいので見せる用にあらかじめ大きな紙で作った。それは学生たちも見やすくて効果的だったと思う。また、かぶとは新聞紙で作ったことによって、実際に頭にかぶることが出来てみんな喜んでくれた。また、日本の高校生の生活紹介はとても反応が良かった。外国の同世代の学生はどんな生活をしているのかとても興味があるようで、みんなビデオに見入っていた。装飾携帯電話に関しては、日本の高校生の携帯電話の使い方がどのように自分たちと違うか見比べていた。全体的に日本の文化紹介には学生全員が興味を示してくれ、とても楽しそうだった。日本語は発音は少し難しいと感じる人もいたようだが、習ったあとすぐに私たちに向けて「ありがとう」「さようなら」など実践して使ってくれたので、使ってみたい、という思いが強く日本語にも興味を示してくれたようだった。また、質疑応答も見ると分かるように、質問は具体的な日本語学習に関することだった。実際にプノンペンで学ぶにはどうすれば良いかを知るためにも、先輩が実際に体験談を話すことはとても効果的だったと思う。多くの学生が普段、日本との出会いがないようだったので、この活動自体がとても効果的でみんな日本に触れる良い機会だった。

6.反省点、問題点

 ・折り紙の「ツル」に予定よりも多くの時間がかかってしまった。

 ・日本や日本語に興味を持ってくれたのは確実だと思うが、みんな受験票を提出してしまった後だった。まだ変更可能との事だったが、一度志望校を決めてしまった後よりも、まだ決めていない段階で広報できるともっと効果的ではないか。

・今回は、ほとんどが12年生だったが、次回は11年生も対象にすると、早いうちから日本語に興味を持ってくれるのでより効果的ではないか。

7.その他のコメント


 お昼ご飯はソッケンさんのお家で食べさせていただきました。ご家族も歓迎して下さりとても楽しい時間を過ごせました。